BLOGBLOG
2015.01.28
耐震補強とは?
前回お知らせしました木造の建物の耐震補強について、 もっと詳しいお話を致します。
耐震補強とは、基本は柱・梁の間に筋交いや構造用の面材を取付けることにより地震で倒れにくい建物にすることです。
(筋交いとは 柱・梁の四角の中に斜めの板材を取付けることにより揺れ止めになる部材です)
取付ける箇所は計算により算定します。 まず既存の建物の現状の状態を確認します。
床下に潜ったり、天井裏に入って、柱梁の状態・筋交があるかないか・ある場合にはどこに・部材の寸法はと、点検をします。
その結果で現状の診断を専用のソフトで行い、1.0未満の構造評点の場合1.0以上になるように補強設計を行います。
(構造評点とは、0.7未満の場合倒壊する可能性が高い、0.7以上1.0未満の場合倒壊する可能性がある、1.0以上1.5未満の場合一応倒壊しない、1.5以上の場合倒壊しない。地方自治体の助成を受ける場合は1.0以上が必要となります。)設計の結果必要に応じて、筋交いや構造用合板や専用の補強材(各メーカーから多種の材料が出ています)を取付けます。
これは昭和56年5月以前の古い建物だけではありません、平成12年5月以前の建物についても診断を受けることをお勧めいたします。
なぜかといえば、計算方法が近年とは違い補強材の数だけの計算で配置のバランスを計算していないために 部分崩壊することがあるためです、
とくに複雑な建物程バランスが取れていないことがあります。
ある程度設計図面がそろっていれば簡単に診断が出来ます、一度お気軽にご相談下さい。
by福島