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アーリーアメリカンスタイル『レオニア』シリーズがバージョンアップして復活!『ニューレオニア』
カドヤ建設では1984年から1988年頃までアーリーアメリカンのデザインを反映した『レオニア』シリーズを販売し当時のデザインとして日本では先駆的な存在で、好評を頂いておりました。この度、当時のデザインをそのままに、現在の建築技術を反映した『ニューレオニア』を販売することになりました。
アーリーアメリカンとは、アメリカが1776年に独立する以前のイギリスの植民地時代のアメリカで盛んに建築された住宅に用いられた建築様式をルーツとして、それをアレンジした住宅のことです。様式の特徴は、直線的で余計な装飾が少ないシンプルなデザインと、木材を多用した素朴で温かみのある雰囲気で、現在もアメリカンスタイルの住宅の一種として人気があります。屋根は「切妻」で、外壁は長いサイディングを規則正しく横張りにした「ラップサイディング」が多く用いられています。室内の床・壁・天井には木を多用し、窓やドアも木製が用いられています。どこか懐かしい雰囲気と、ヨーロッパのテイストも感じることができる、独特の雰囲気が魅力です。
『ニューレオニア』の特徴はアーリーアメリカンのデザインをモチーフにすることはもちろんですが、断熱性・居住性・耐久性の高い高性能住宅として、光熱費や修理費等のランニングコストが抑えられ、ライフサイクルコスト(住宅のコストを新築費用~ランニングコスト~維持費~解体費~廃棄の段階をトータルして考えたもので、一般的に建築費の3倍~4倍もの費用が掛かります)の低いエコな建物となっています。その高性能な特色をご説明いたします。
①外皮平均熱貫流率:UA値0.45W/m2・K
※2020年より義務付けの断熱等級4(UA値0.87W/m2・K)
外皮平均熱貫流率とは屋外にどのくらい熱が移動するかを表す指標が熱貫流率です。住宅全体からの熱損失量と天井、壁、床、窓などの外皮合計面積で割った値です。数値が小さいほど断熱性能が高い住宅です。
UA値0.45W/m2・Kという数値は、太陽光発パネルやエネファーム、そして蓄電池を組み合わせて敷設することでゼロエネルギー住宅(ZEH)が実現します。ちなみに、現在国が進めているゼロエネルギー住宅(ZEH)の推奨値はUA値0.6W/m2・Kです
※敷地条件・間取りによって断熱性能は異なります。
②排気型計画換気システム 採用
換気は第3種換気システム(自然給気・機械排気)となりますが、ダクト配管により各所からダクト配管で換気を行いますので、通常のダクトレスの第3種換気システムに比べ効果的に汚染空気を排出できますので、効率的且つ経済的です。
第1種換気システム(機械給気・機械排気)は、2台の換気機械を回すため消費電力及び将来の機械メンテナンス費用が大きくなり不経済です。又、住宅ではこのシステムは一般的に熱交換タイプを併用しますので、さらにメンテナンス費用や電気料金等のランニングコスト及び機器交換時の維持費が下らないというデメリットがあります。『ニューレオニア』は気密が非常に高い為、第3種換気システムでも換気が効率的に行え、しかも低価格でご提供出来ます。
③気密性能:C値1.0~1.5 c㎡/㎡
気密性能は、相当すき間面積(C 値)で表します。延床面積あたりの隙間の面積の割合であり、単位は cm2/m2 です。たとえば、延床面積 100 ㎡ の家の C 値が 1.0 c㎡/㎡ であれば、家のすき間の合計は 100 c㎡(はがき0.7 枚程度)、 C 値が 1.5 c㎡/㎡ であれば、家のすき間の合計は 150 c㎡(はがき1 枚程度)あるということになり,値が小さければ小さいほど隙間が少なく、気密性が高いことになります。
実は、建物の断熱性能だけを高性能にしても本来の断熱性能を発揮することが出来ません。気密を高くしないとすき間から暖気や冷気が断熱性能に関係なく自由に行き来してしまい、断熱材自体が意味の無い物となってしまうことはご理解いただけると思います。寒冷地を除く近年立てられてきた住宅のC値は 4.0~5.0 c㎡/㎡程度で、これでは断熱材をいくら高性能にしても意味が有りません。一般的には C値2.0 c㎡/㎡以下の住宅を高気密住宅と称していますので、せめてこのくらいのレベルで計画するべきです。
『ニューレオニア』はC値について、 1.0 c㎡/㎡ を標準と致しますが、開口部の数や間取りにより建物ごと様々な数値となりますので、最低限 1.5 c㎡/㎡以下を維持するよう計画いたします。
したがって、住宅の断熱性能にはサッシの気密断熱性能に大きく関わってくることになります。
※ 間取り、開口部の形態によって気密仕様は異なります。
④国産木製ペアガラスサッシを採用(防火設備仕様:準防火・防火地域でも使用可能)
木製だと火に弱いのではとの感想をお持ちに成ると思いますが、木は燃えると炭化し、主要成分である炭素は熱を伝えにくく、酸素を通しにくいので、表面の炭化層が内部への火の進行を抑えます。皆さんが受けている印象より木は耐火性に優れています。さらに、アルミや樹脂サッシは火災に遭遇すると有毒ガスを発生させ、非難を困難にさせることがありますが、木製サッシはそのようなリスクが減ります。
又、一般的な既存住宅では、アルミサッシ窓を通して冷暖房の60%~70%の熱損失が生じるといわれています。木製サッシは断熱性にすぐれ大幅に冷暖房のエネルギー損失を抑えることが出来ます。断熱性能を表す指標は、『熱貫流率』という指標でU値とも言い、数字が小さいほど性能が高くなり、単位はW/㎡(平方メートル)・K(絶対温度)です。世界では木製又は樹脂サッシが主流で、最近は木製サッシがさらにシェアを伸ばしているのが現状です。
準防火・防火地域の皆様には、防火認定の取得しているペアガラス仕様でU値2.7w/㎡kでのご提供となりますが、現在トリプルガラスでの認定を進めており、トリプルガラス仕様でU値1.4w/㎡kの木製サッシが防火・準防火地域での使用が可能になりますと、さらに断熱性能が増します。先進国と言われる国々から比べると最低水準(韓国や中国などアジアの国々と比べても、日本はかなり見劣りします)である日本のアルミサッシですが、この数値はヨーロッパ基準に相当する数値となります。もちろん現在でも防火・準防火地域以外の建築地であれば、トリプルガラス仕様の木製サッシを使用することは可能です。
⑤耐震等級3さらに制震構造。
阪神・淡路大震災では、約6,400人もの尊い命が失われ、その死亡原因の約8割が建物の倒壊によるものです。津波による未曾有の被害が注目を集めている東日本大震災でも、地震による揺れで建物が倒壊しているケースが見られます。耐震性が高い建物も熊本地震で起きたような何回かの揺れを繰り返す地震地震による揺れで、多くの建物が倒壊しています。耐震工法では古い建物だけでなく、耐震等級3の新築住宅であっても地震による深刻な損害は免れません。
地震対策は、主に「耐震」「免震」『制震』の3種類があります。『制震』とは、建物の中に制震装置を設置し、地震エネルギーを吸収して揺れを低減する対策です。したがって、当社の場合『耐震+制震』ということで、最上耐震レベル3にさらに制震装置を設置する安心の上に安心を取り入れていると言うことになります。
当社採用の制震装置は、振動台実験による結果ですと、建物の揺れの70%軽減しています。繰り返しの揺れにも強い制震工法、当社では、地震時の低減率をシミュレーションし、お客様の住まいに最適な設置位置と本数をご提案いたしています。
⑥無垢フローリング
100%天然木の無垢フローリングには、合板フローリングにない特性があります。
・調湿効果
・吸音効果
・断熱効果
・柔らかく、優しい肌触
・防虫・抗菌効果
・リフレッシュ効果
・経年美
・耐久性
天然木の無垢フローリングは、木ならではの優しい印象で、癒しを与えてくれるというのは勿論、梅雨から夏にかけての暑くて湿気の多い季節は湿気を吸収し、逆に寒くて乾燥する冬は湿気を放出する調湿性があります。又、天然の木材は、経年するごとに、色が少しづつ変わってゆきますが、この色合いの変化がまた、無垢の床を味わい深い雰囲気に変えてくれます。逆にデメリットは天然の木であることから柔らかく、キズがつきやすいという点と経年で若干の狂いや板間に隙が出ることがありますが、そこに、生活の思い出がフローリングの傷に刻まれて行くといったところが天然木のよいところだと私共は思っています。
以上のような性能から、『ニューレオニア』は
・冬暖かく、夏涼しい。
・結露やカビ/ダニが発生しないのでハウスダスト等によるシックハウスとは無縁。
・住宅が長寿命になる。(メンテナンスしながら200年は暮らせる。)
・断熱性能の向上をコストパフォーマンス良く実現できる。
・ランニングコストが良い。(特別な設備による断熱性能の向上ではないため)
・省エネルギーで経済的。
・省エネだから、CO2の削減に貢献する。
・特別な機器、短寿命の機器に依存しないため、お財布と環境にやさしい。
といった住宅なのです。
現在建築される住宅の中でも最高水準の仕様となっており、断熱性に関しては2020年規制以降の更なる高水準仕様にも対応できる性能を確保したと自負しております。
By Noguchi